4月16日
Rebirth東北プロジェクト タピオ大学 特別講座
テーマ 宮城県を“食材の宝庫”から食文化の宝庫へ
講師 服部幸應先生
Rebirth東北プロジェクトの第1回の講座として開かれました。
服部さんは、東日本大震災発生直後の3月20日から7月まで6回ほど被災地入りしたとのこと。
カレーライス、とん汁、おむすびを炊き出しした際に、「1ケ月ぶりに家族一緒に食事した」との声をきいたそう。
一緒に食事をすることが月に1~2回しかなかったが、震災を機に食事の時間増えたということ。
調査によると、家族で一緒に食事をする回数は月10日が30%ほどで、全然していないが8%ある。
昔は「ちゃぶ台」を囲んで一斉に「いただきます」をして、はしの使い方、偏食も細かく注意されたが、
最近はそのような光景もなくなっていることを問題と指摘しました。
27年くらい前からいろいろな調査をしてきたお話。
知育、徳育、体育が機能しない。その理由は食育がかけているから。
平成17年6月に食育基本法が成立して、取り組みが始まっているが、
家族で食事していないことが、家庭教育力の低下となり少年犯罪や不登校へつながるケースもあるという。

料理がおいしく見える照明や音での環境作りも大事。免疫力も増す。
「ろうそくの明かりで食事してみてください。相手が10歳若く見えますよ(笑)」
お肉を焼くときに「ジュージュー」という音で食欲が増すそう。
100歳以上の人口は50年間で320倍に増えた。環境を配慮した食べ方が必要。あと大人はあまり量を食べてはダメ。
消化に費やし免疫力が低下する。3割カットすると胃が小さくなり、免疫力が高まるとのこと。
「夕食を団欒してほしい。家族で同じものを食べて欲しい。テレビは消して会話を。」
最近は、まるでフォミリーレストランでオーダーしたようなメニューになっている家庭がある。
「ほっとした味」のおふくろの味を出して欲しい。
子どもが親を尊敬するような家庭づくりに。
家庭を見直すことで世の中がよくなる。
丸の内シェフズクラブでは、これからも東北の食材を活かした料理を提案していくそうです。
「元気になるおおもとは食べること。食べて元気になること大事ですよね。
家族で食べることで元気になりましょう」と、締めくくりました。