2021年10月8日(金)の講座
テーマ:ステンドフラワー(ステンドグラスのような質感を、本物の花を使って表現する新しいアート)とSDGs
講師:アトリエパティオフラワーデザインスクール ステンドフラワー上級認定講師 城戸 憲一さん
本日は「ステンドフラワーとSDGs」について。
講師はアトリエパティオデザインスクール ステンドフラワー上級認定講師の城戸憲一さん。
タピ大へは初登場となりました。
まずはSDGsについて。
「SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALs」=「持続可能な開発目標」の略称。
2015年9月の国連総会で採択された、人類がこの地球で暮らしていくために2030年までに達成すべき目標のこと。
17のゴールと169のターゲットが示されており、貧困、飢餓をなくす、気候変動への対策などが盛り込まれています。
もともと92年のアジェンダ21、02年のMDGsの流れを汲んでおり、城戸さんはアジェンダ21の中の世界から飢餓をなくそうと取り組むNGOであるハンガープロジェクトに95年に出会い、これまでチャリティーコンサートやワークショップの開催、バングラデシュへの井戸やトイレ、学校の建設への支援もされています。
続いてステンドフラワーについて。
ステンドフラワーとは、ステンドグラスの色の部分を本物の花=プリザーブドフラワーで表現した新しいアート。
もともと15年4月にアトリエパティオとして活動を開始され、9月にSDGsが採択されたことからSDGsな作品を取り入れたいと考えられ、17年にステンドフラワーに出会ったそう。
ステンドフラワーはアクリル板とプリザーブドフラワーを用い、ステングラスのような模様を表現するものですが、花びらをその模様の大きさにちぎったりきったりなど加工して行います。
製造や運搬する間に傷ついてしまったり壊れてしまったもの、飾っていて壊れたプリザーブドフラワーの花びらを再利用することができると城戸さん。
またアクリル板を加工する際に生じるかけらも、花びらと組み合わせてアクセサリーにすることも可能です。
このものを再利用する、ロスを減らすことができるということがSDGsにつながると考え、作品作りに取り入れられたそう。
上記の写真は実際にお持ちくださった城戸さんと奥様による作品です。
ステンドグラスのように美しく、光に透かすこともでき、また花びらを用いたことで立体感のある作品に仕上がっています。
物の再利用でここまで美しい作品を作り上げることができるステンドフラワー。
SDGsの12番目「つくる責任・つかう責任」に該当すると城戸さん。
今後はプリザーブドフラワーのメーカーにも声をかけ、製造上で発生する廃棄品などを購入し作品に活用、ロスをより少なくできるよう取り組みたいとおっしゃいました。
SDGsにつながりかつ美しい作品により心も豊かになるステンドフラワー。
みなさんも一度その姿を目にしてみてはいかがでしょうか。