7月7日の講座
「マスクをしても聞き取りやすい声の出し方」
講師
声楽家・ボイストレーナー
鳴海友美さん
今回の講座は既に皆さんの生活の一部となっている“マスク”についてです。
普段の生活でマスクを着用する事が当たり前になって久しいですが、
マスクを着用する前と比べて異なっているのが「声」ではないでしょうか?
お店などで相手の声が聞こえづらかったりする経験をされた方も多いかと思います。
そんなマスク着用下でも相手に聞き取りやすい声の出し方を
声楽家・ボイストレーナーである鳴海さんに教えて頂きました。
まずは何故声が聞こえにくいかと言う説明ですが、これには
①ソーシャルディスタンスによる物理的な距離の遠さ
②マスク着用により口の動きが分からない為
③マスク着用により声がこもる為
以上上記による事が多いそうです。
この事を踏まえ、効果的な発声と滑舌について実践型式行いました。
まずは身体の使い方と言う事で
その場で身体のストレッチを
①リップロール
②巻き舌
③口笛
の順で行い、身体が解れた所で続いては呼吸法として有効な「腹式呼吸」を教わりました。
言葉で説明すると複雑になりがちですが、鳴海さんのアドバイスで皆スムーズに腹式呼吸を体得出来ました。
呼吸を学んだ後はア~ンまでの五十音におけるそれぞれの特徴を教えて頂き、最後に滑舌を整える「外郎売り」を教えて頂きました。
これは役者、声優、ナレーター、アナウンサー等“声”を使う方が良く行う訓練法で、
最初から最後まで行うと5~6分程掛かる物ですが、今回は前半部分をピックアップして行いました。
通常初めて行うと、途中で言い間違ったりするのですが、鳴海先生の一連のご指導の賜物で皆さんスムーズに外郎売りを行っておりました。
マスクを着用した状態ですと、とかく声がハッキリ聞こえない事が多いので
意識していつも以上にゆっくりと相手の目を見て喋る事が大切と仰っておりました。
まだまだマスクを着用する暮らしは続く事が予想されますが、
ゆっくりハッキリと喋ってお互いに良いコミュニケーションを築いて行きたいですね。