2月26日の講座
「相手を惹き付ける読み聞かせ」
講師
声楽家 ボイストレーナー
鳴海 友美さん
“読み聞かせ”と言うと、子供たちに絵本を読ませたりする事をイメージされる事が多いかと思いますが、
実際には日々の生活の中で言葉を発さない日は殆ど無く
学生さん、社会人、専業主婦等々、老若男女問わず身につけていて損の無い技術が読み聞かせではないでしょうか?
今回の講座では、まず最初に身体をほぐす所から始まりました。
声を出すと言うと、喉から上でと言うイメージがありますが、
実際は全身を用いて出す物で、身体がこわばったままだと声を響かせる事も出来ません。
身体を念入りにほぐした後は呼吸法です
「腹式呼吸」と言う言葉を聞いた事がある方も多いと思いますが
これが発声の基本となります。
余談ですが、胸式呼吸で声を出すと喉に負担が掛かり、時間と共に喉が枯れてきたりしますが、
腹式呼吸で声を出すと喉に過剰な負担が掛からないので何時間でもおしゃべりが出来るそうです。
続いては発声練習です
今回は「あめんぼあかいなあいうえお」でお馴染み
北原白秋の『あめんぼの歌』を用いました。
これは、あ行からわ行までの詩を読む事で滑舌を良くする物で
プロのアナウンサーや役者さんもトレーニングで用いてます。
そして最後は、先生が用意した文章を皆で読みました。
読み聞かせで相手を惹きつけるには
話す言葉の間や、句読点などにアクセントを置いて読む事もですが、
何より、自分が読んで楽しい物を読む事も大切で、
日々の練習の中では、新聞の記事を下読み無しの初見で読んだりする事が
とても良い練習になるそうです(脳トレにもなるそうです)
また、最近のスマートフォンや携帯電話にはボイスレコーダーの機能が最初から入っている機種も多いので
そういった物で自分の声を実際録音して、客観的に自分の苦手な部分を知る事も良い勉強になると仰っていました。