1月28日の講座
「俳句を通して見る日本語あれこれ」
講師
仙台市市民講座講師(俳句・囲碁)
大須賀 一夫さん
本日の講座は俳句を中心に日本語について色々なお話をして頂きました。
バラエティー番組等にも取り上げられ
近年ではブームを通り越し、すっかり定着している感のある俳句
5・7・5の言葉に季語を入れて成り立つ物と言う所は皆さんもご存知かと思われますが、
この5・7・5は文字の数では無く音として表し、合計17文字では無く、「17音」となるそうです。
続いて、大須賀先生自作の句を元に俳句の説明をして頂きました
『新年・春・夏・秋・冬・』とそれぞれの季節の句に短歌を加えた作品を見ている中で、
ややもすると難しい言葉が沢山出ておりましたが、先生曰く
「決して難しい言葉では無く、現代の国語辞典に掲載されているごく普通の日本語」との事。
日本語は難しいと言う話を国内外問わず耳にしますが、
これは同じ言葉でも読み方が異なる「同音異義語」が多く占める事からだと
先生は仰っていました。
ここで、先生が『俳句を作る際の方程式』の説明をしてくださいました
俳句は、上五(最初の5音)中七(真ん中の7音)下五(最後の5音)のパート編成から成り立っており、
真ん中の7音に“上と下に対する説明文”を入れ、上5音には季語、下5音には名詞・体言止めの言葉を入れるだけで
俳句が出来上がるそうで、先生がこの方程式を過去に発表した際、皆さんびっくりされたそうです。
1時間と言う短い時間の中で俳句を始め、日本語に関する様々な事を教えて頂き
受講生からの質問には「その質問を待っていました!」と嬉しそうに答える先生の姿がとても印象的でした。
先生は「とにかくまずは一句作る事が大事」と仰っていました。
日本と日本語の美しさが凝縮された俳句、是非皆さんも始めてみてはいかがでしょうか?