2017年8月3日(木)の講座
テーマ:売れる商品作りの大切な3つのポイント
講 師:一般社団法人日本経営士会東北支部・副支部長 小林実さん
昔に比べてはるかに起業しやすくなったといわれる今。実際、年齢や性別に関係なく、多くの方が起業にチャレンジしていますね。しかし起業への憧れはあっても、失敗したらどうしようだとか、成功するコツがわからないといった不安を抱えている人も多いもの。今日の講座では、ビジネスを成功に導くヒントについて、一般社団法人日本経営士会東北支部・副支部長の小林実さんにお話しいただきました。
「起業して10年後に、約9割の会社がつぶれたり業績不振になったり休業している」と小林さん。現実社会の厳しさを感じます。
しかし、起業失敗の原因はさまざまあるにしても、その中にたいてい共通した問題点があるのだそうです。その一つが、「人・モノ・金をしっかり準備してからスタートする」ということ。起業の教科書には、まずは「人・モノ・金の準備をしてから」と書いてあるものですが、それがむしろ失敗の原因になるとは驚きです。「何より大切なのは、マーケティングリサーチをすること。『この商品を誰にいくらで買ってもらえるか』がわかっていないとビジネスは失敗します。人・モノ・金の準備より、リサーチして市場をわかっていることが重要なんです」と小林さん。モノをいっぱい製造しても買ってくれる人がいなければしょうがない、売れなければ店員を揃えてもしかたない。なるほど、勝算がないのに人・モノ・金だけ準備しても無駄ということなんですね。「マーケティングは心理学のようなもの。顧客の心を知ることで、その顧客の気持ちに合わせたプロモーションができ、顧客の心をつかむことができる。おのずと自分のファンが増え、商品が売れるようになる。だからリサーチが大切なんです」。
ビジネスの基本は、「誰に、何を、どうやって売るか」。この通りの順番で考えることも重要だそう。ワークシートを使い、受講生それぞれが自身の仕事や商売などについて考えてみました。なかなかすぐには回答が出ず、考え込む様子も見受けられました。
ほかにも、リサーチのコツや、ビジネスの考え方、「成功しない人は、何でも人のせいにする悪いクセがある」といった日ごろの行いに至るまで、講座テーマである「売れる商品作りの大切な3つのポイント」に関連するさまざまなことを教えてくださいました。
「問題や悩みの解決のためにやるべきことがわかったら、すぐ行動することが大事。早速明日の朝からやってください」。ビジネス成功の一番のカギは、先延ばしにしない行動力なのかもしれませんね。