6月14日(水)の講座
演題『フォークとシャンソンと社会の研究「フォーク・クルセダースから」』
講師 fmいずみ「歌と涙とハッピー哲学」担当DJ/東北大学名誉教授
長谷川 啓三氏

本日は講師の長谷川さんが「立体ラジオ」と称して、ラジオ番組風に講座を進行させて、フォークソングとシャンソンがどのように社会と結びついているのか、長谷川さんが考える研究結果として発表いただきました。
大学で臨床心理学などを専門に研究されていた長谷川さんが、最近のいじめの問題など社会で起こっている問題を自分のできることで貢献できることはないだろうか、と考えて、ご自身が歌われているシャンソン、そして青春時代に影響をうけたフォークソングを通して、歌と社会との関わりについて研究されたことをお話いただきました。
冒頭は最近の社会で起きている問題について話から、自身が出演しているラジオ番組の中で最近話した話題について解説していいただきました。
ホノルル空港の改名の話題から日系人と現地の方の関わり、その功績の紹介、ハワイアン音楽の魅力について、長谷川さんの研究の話も交えて紹介いただきました。
その後は、フォークソングがメッセージソングとして、世に与えた功績や影響についてお話いただきましたが、講師と同年代の受講者の方も多かったので、盛り上がって進行できました。
フォークソングはそれまでの音楽にはなかった強いメッセージ性があり、若かった長谷川さんは衝撃を受けたそうです。会場の方もうんうんとうなづいてましたね。
多くの名曲のうちから、メッセージ性の強いが、名曲として今もなお愛されている楽曲の解説もしていただきました。
その中でもメッセージが込めれれた楽曲として「フォーク・クルセダース」の曲を例題に、当時の歌にはどんなメッセージが込められていたのか、解説いただきました。
またラブソングと反戦のメッセージも関係性があるということで、ジョンレノンとオノ・ヨーコさんの話、玉置浩二さんの楽曲を事例に長谷川さんの考えをお話いただきました。
今回はフォークソング、シャンソン、そしてロックなど、反戦などメッセージを込められた楽曲を検証することで、われわれが今起こっている社会の問題に対して、何ができるのか、みなさんにも考えていただける講座でした。もちろん、それぞれの楽曲のすばらしさを改めて感じくこともできましたね。
長谷川さん、いろんなことを教えていただきありがとうございました。