4月3日(月)の講座
演題 『支倉常長生存説~富谷と大郷に残るキリシタン伝説』
講師 星の街仙台案内人 八代 峰さん
今日は、おなじみの星の街仙台案内人 八代さんよる講座でした。
伊達政宗が仙台の城下町を作るときに、街を守るように町全体を囲むように六芒星(6箇所に神社やお寺を配置)をつくったそうです。
八代さんは、その存在を発見された陰陽師いなべの晴明さんから教えていただいたお話から、興味を持ち、現在ではそれにまつわる研究を行っています。昨年にはその調査結果をまとめた本を自費出版されました。
古代の遺跡には直線的に並ぶよう建造されたものがあるという仮説のなかで、その遺跡群が描く直線をさすレイラインという言葉があります。日本でもその考え方で、過去から現在の建造物の建設に隠された秘密を研究されている方がいるそうで、今回は八代さんから近畿地方のレイラインの研究をされている方のお話を紹介いただきました。日本でも風水やいろんな考え方を元に街が作られているんだなと、納得できるお話でいた。
レインラインのお話をふまえて、今回のテーマに迫っていきます。
仙台の六芒星中心から線を延長するとさらにすごいことがわかったそうです。仙台でも江戸時代に禁止されたキリスト教を信仰された方がいて、ある地域に匿われていた、と調べてわかったそうです。
六芒星の交わる線を延ばしていくと青葉区の愛子と富谷市と大郷町の遺跡などに到達することがわかったそうです。(北海道の伊達市にもぶつかりました)
この地域では、当時迫害されていたキリスト教をイメージさせる仏像や行事が残っているとのこと。特に今回のテーマである富谷市と大郷町で発見されたお話はとても興味深いものでした。
洗礼を受けた支倉常長も実際には長生きされたこと、大郷は余生を過ごした地域であり、親戚も富谷や大郷の地域に多かったので、隠れキリシタンが保護されていたというお話はとても信憑性があるそうです。
当時の状況や現存するものについて解説いただき、今まであまり知られていなかったことを知ることができました。隠れた信仰だったので、隠れキリシタンに関する資料も少なく、最近になって発見されたものもあり、長い間知られていなかったお話が多いようです。
仙台の建設に隠された秘密から、隠れキリシタンが存在した話、その信仰の記録や現存する建造物など、1時間では語りつくせないほど多くのことを教えていただきました。
八代さんは引き続き研究を行なわれています。また新しいお話をタピ大でもご紹介いただけると思います。また次回、お楽しみに