2016年6月8日(水)の講座
テーマ 「生活困窮者支援とケア~資格や経験が無くても大丈夫。」
講師 ケアスタジオJSU 仲村 真理さん
本日の講座は、石巻在住の仲村真理さんを講師に迎え、生活困窮者支援とケアについてお話をしていただきました。
仲村先生は、お父様の介護と子育てで自分が生活困窮者になってしまったことをきっかけに、生活困窮者支援について学ばれたそうです。
仙台市で、去年の4月に「生活困窮者自立支援法」がスタートされたのをご存知ですか?
仲村先生曰く、ほとんどの方が知らず、まだ世間の認知度も低いため利用者も少ないのが現状だそう。
「生活困窮者」とは、その名の通り生活に困っている人のこと。
例えば、市役所に「生活に困っている」と相談に行っても、第一声は「お金がないの?」と言われるそうです。
「生活に困っている方というのはお金の問題だけじゃないんです」と仲村先生。
生活困窮者とは、お金の問題以外にも、引きこもりやコミュニケーション障害、生活が苦しいけど、誰にも相談できなくて悩んでいる方、自分に合った仕事が見つからなくて生活が苦しくて困っている方などのことを言います。
この「生活困窮者自立支援法」とは、依存先を増やしてあげること。
生活保護になる手前の状態を言い、未然に防ごうという制度なんだそうです。
講座では、仲村先生が、どんなことを支援してもらいたいか、こういうケアされたい、こういうことがケアになるのでは?という意見を受講生から聞いて回りました。
最後に「自分のように視覚や経験が無くても支援やケアが出来る」と仲村先生。
去年11月には、視覚障害者にも伝わるデザインのケア情報の写真集を出版され、収益は母子家庭などに寄付するなど、積極的に活動を行っているようです。
「生活困窮者自立支援法」というものがあることを全く知らなかったので、この機会に知ることが出来ました。
自分自身のためにも、そして周りの方にも何かあった時に、こういうのがあるんだよと教えられますよね。
まだまだ知り渡っていなかった生活困窮者自立支援法を始め、とても貴重なお話を聞く事が出来ました。