2015年9月2日(水)の講座
テーマ 「オート・クチュール漢方~食事で病気を防ごう!古方漢方的食養生のススメ~」
講師 薬剤師、大野薬局 代表取締役 阿部 孝英さん
本日は、薬剤師の阿部孝英さんを講師に迎えて、古方漢方的食養生を学びました。
阿部先生は、約一年ぶりのタピ大登場です。
今回は古方漢方的食養生で病気を防ごうという演題で、古方漢方に基ずく食事のあり方を学びました。
まず、食養生とは薬膳とは違い、陰陽のバランスを良くしようというもの。
陰とは水や血などといった目に見えるもの。陽は呼吸など目に見えないものを言います。
アスパラやたらの芽などといった一般に芽、地上に伸びるものは陽気が強いのだそう。
反対に根菜類などの地中、水中のものは陰気が強いそうです。
配られた資料に沿って、シナモン、生姜などといった身近にある生薬とその働きなどの紹介。
そして薬味の考え方では、そばやうどんにネギや七味、刺身にワサビや生姜といった、私達が普段何気なく口にしているものが実は理に叶っているということで、受講生からは「なるほど」と言った声も。
一つ一つの食材には、例えば血の巡りを良くする働きがあったりするのです。
陰陽はバランスが良くないといけないので、一日の中で、一つの献立の中で陰陽のバランスを整える食事の在り方を教えていただきました。
古方漢方とは良くないものを控え、邪魔さえしなければ何を食べてもOKなんだとか。
終盤では「体質のお話」を火にかけた鍋に例えてお話してくれました。
鍋は人間の体、そこに入れる水やお湯が飲食。火の調整が漢方といったもの。
奥の深い「古方漢方的食養生」。
お話を聞けば聞く程もっと知り得たいと思いました。
講義が終わってからも個人的に講師に質問に行く受講生の方の姿があり、受講生の関心度が伺えました。
古方漢方に基ずいた食生活を意識しながら日々の食事を楽しんでいきたいものですね。