2015年4月20日(月)の講座
テーマ 「認知症サポーター養成講座~認知症を学び地域で支えよう」
講師 NPO法人PERMO(ぷれも)副理事長 鳴海 英功さん
高齢化が進む日本にとって、認知症の人数も増加し深刻な問題となっています。
「もしも、家族や身近な人が認知症になってしまったら…」
本日は、NPO法人PREMO副理事長の鳴海英功さんを講師に迎えて、認知症の症状、認知症の予防、認知症の人との接し方などを学びました。
「認知症」とはさまざまな原因で脳の細胞がゆっくりと死んで、脳の司令塔の働きに不具合が生じ、障害や生活する上での支障が約6か月以上継続している状態のこと。
おもな病気としてはアルツハイマー病や脳血管性認知症など、脳腫瘍などの認知症の示す疾患なども挙げられます。
記憶障害や現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況を把握する見当識障害、理解・判断力の障害、実行機能障害などに該当する中核症状について、そして加齢によるもの忘れと認知症の記憶障害との違いなども詳しく教えていただきました。
認知症の予防には①快刺激で笑顔に②コミュニケーションで安心③役割・日課を持とう④ほめる・ほめられる
認知症の人との接し方については、認知症の人に自覚がないというのは大きな間違いで、最初に気づくのは本人なんだそうです。失敗ばかりで情けない、誰よりも本人が一番心配で苦しくてはがゆい思いをしているのも本人であることを忘れてはいけないそうです。
認知症の人との接し方とその対応の仕方として「お昼ごはんを食べるのを忘れてしまった」ケースと「財布がないケース」としてわかりやすく実演形式で教えていただきました。
「さりげなく自然に温かく見守り、適切に援助すること」が一番の支援だと鳴海先生は言います。
認知症サポーターは、認知症を正しく理解し認知症の人や家族に対し温かく見守る応援者です。
講座の終盤では成年後見制度についても学びました。成年後見制度とは「法定後後見制度」と「任意後見制度」があり、既に判断能力が衰え、後見人がつくことで自分の意思に沿って資産を有効に活用することが出来ることです。
高齢化に伴い、最重要課題とも言われている認知症。高齢の方に限らず誰にでも起こりうるということをわきまえておくためにも、認知症という病気を正しく理解し、認知症の方との接し方、支援について、とても勉強になった講座でした。
鳴海先生を始め、わかりやすい実演をしていただいたPERMOの方々、ありがとうございました。