2014年12月18日(木)の講座
テーマ 「風の谷のナウシカは微生物学者? ~微生物学の最先端とナウシカの世界~」
講師 東北大学 微生物学者 加藤広海さん
本日は、土壌の微生物や細菌を専門に研究している微生物学者、加藤広海さんを講師に迎え、微生物に関するお話をしていただきました。
宮崎駿作品の中でも代表作の一つ「風の谷のナウシカ」。
国民的なアニメで多くのファンを持つ人気作品ですよね。
ナウシカは環境問題を意識して描かれたストーリー。
ナウシカに出てくる「腐海」やナウシカの世界観をもとに、作品中の印象的な場面を切り取り、微生物の話と照らし合わせながら解説してくれました。
微生物と言ったら思い浮かぶのが、アメーバやゾウリムシと言った目に見えないもの。他にカビやバクテリア、ウイルスなどもあります。
汚染物質は微生物にとっては必ずしも毒にはならず栄養にして増殖するお話や、加藤先生が地球最後の秘境と言う土壌は高密度で微生物が存在する生態系という貴重なお話も。
最後に、微生物学の最先端「シークエンス」の技術の向上の話で締めくくってくれました。
講座が終わり、微生物に関する質問をする受講生達。
「ナウシカで感じることを、この講座を通してまた違った視点で見れたら」
と加藤先生。
微生物学は、バイオレメディエーションなどと言った初めて耳にする専門用語などもあり、ちょっと難しいものがありましたが、これまで知らない微生物の世界観をナウシカのストーリーと合わせながら知ることが出来た良い機会でした。