2014年5月21日(水)の講座
テーマ 「オートクチュール漢方~漢方のイロハ・自分の体を知ろう~」
講師 薬剤師、大野薬局 代表取締役 阿部 孝英さん
本日の講座は、薬剤師の阿部孝英さんに、漢方にまつわる興味深いお話をしていただきました。
この日、集まった受講生の中には、実際に漢方を試されてる方もいるなど、漢方に関心がある受講生に、阿部先生はとてもわかりやすく説明してくれました。
まず最初に、漢方の歴史や漢方の説明から。
漢方には顆粒や錠剤、煎じ薬と言った種類があり、これを阿部先生は珈琲に例えて説明してくれます。煎じ薬は豆を選んで挽いた珈琲で、顆粒や錠剤などはインスタントコーヒーのようなものだそう。なので、漢方を試す際には「煎じ薬がオススメ」だそうです。
次に漢方とはどのようなもの?どうやって原因や処方を決めるのか。
配られた資料をもとに病因の説明から、歴史の古い漢方にまつわる話へ。昔は、現代のようにCTやMRIなどがない時代なので、昔の人はどうやって病気を診断したのかなど、漢方での診断方法「望聞問切」についてのお話をしてくれます。
「望」は目で察すること/「聞」は耳で聞くこと/「問」は言葉で患者に問いただすこと/「切」は指でさすって診ること
続いて現在、自分の体がどうなっているのか。
阿部先生が例を挙げ、その症状に沿った説明をしてくれます。受講生のみなさんは持参した手鏡で自分の目や唇、舌を見ながら診断します。皆さん、鏡を片手に興味津々でした。
最後に治療の基本の養生について、食品などを始めとしたアドバイスをして下さいました。
漢方の治療は、病院とはまた違い、見方が変わると治療法も変わります。検査に出なくてもサインが出るので「病院で治らないからと言って諦めないで」と阿部先生。
漢方には、専門用語や耳馴染みのない言葉などもあり、一見ちょっと難しいように思われますが、漢方の奥の深さに引き込まれました。
漢方についてたくさんのことが学べ、もっと漢方のことを知りたい方にとってとても貴重な講座だったと思います。
やはり、健康に関することはみなさんの関心度が高いですね。