4月11日(金)の講座
演題『終活の事始め~ハッピー・エンディング・ノートを作りましょう~』
講師 NPO法人PREMO(ぷれも)理事長 佐藤 龍子さん

今日は講師の佐藤さんが一緒に活動している仲間とつくったオリジナルのエンディング・ノートを記入しながら、エンディング・ノートを書くことの意味、市民後見人制度をひろめていこうという活動についてお話いただきました。

佐藤さんが今日みなさんのために用意していただいたエンディング・ノートは、使いやすさや他の方がみてもわかりやすいように、また記入しやすいようにと考えて作られたものでした。個人情報が書いてあるので、家族にもみられるのに抵抗があるという人にも配慮して、カバーをつけるなど必要なときにだけ見られる工夫をしたり、楽しく自分のことを振り返れるようにデザインや記入内容を考えられてつくられていました。

項目ごとに書き方を教えていただき、実際に受講者の方にも書いてもらいました。後で変更できるように鉛筆でかいていただきました。自分が亡くなったときにだけでなく、自分が病気や事故などで体が不自由になった場合、自分で判断できなくなった場合にも家族や後見人となった人がわかるように項目も整理されています。
なぜ、わかりやすいエンディング・ノートが必要なのか。佐藤さんは成年後見人の制度、特に市民後見人の仕組みをみなさんに知っていただこうと活動されています。後見人は家族の方が努めることが多いようですが、家族が財産を自分の元と一緒にして使うなどトラブルになることも多いそうです。成年後見人制度ではその方が住んでいる地域ので社会貢献、奉仕されている方で、成年後見の正しい知識を身につけた方に後見人をお願いする「市民後見人」という制度があるそうです。自分の住んでいる街で余生を過ごしたい方に、に同じ地域に住んでいる人がその助けができる仕組みを広めようという思いから、誰でもわかりやすい“エンディング・ノート”をつくられたとお話いただきました。
自分が健康なうちに「エンディング・ノート」のような準備をしていくことが必要だとお話を聞いてよくわかりました。自分の歴史を振り返り、自分の資産や現状を把握する上でも、「エンディング・ノート」を試してみる価値はありそうです。是非お試しを