2018年1月10日(水)の講座テーマ 「リハビリ専門職・作業療法士がメンタルヘルスのお悩みを解決します!」IMSグループ 医療法人財団明理会 西仙台病院 作業療法士 山田 孝弘さん
本日は西仙台病院で作業療法士をしている山田孝弘さんに「心の健康について」お話をしていただきました。
山田先生のモットーは「人の可能性を引き出し、希望を未来に繋ぐお手伝いをさせて頂く」こと。東日本大震災を機に、より社会貢献をしたいと考え「認知症」「腰痛」「肩こり」等をテーマにリハビリ・作業療法の普及・啓発をしながら実演を交えた講演を県内各地で行なっています。メンタルヘルスとは「心における健康」のことであり、そして心と身体には密接な繋がりがあります。 メンタルヘルスが崩れる原因として「ストレス」が上げられ、うつ病や認知症、更に腰痛や肩こりなど様々な病気や症状を引き起こします。しかし、ストレス本来の意味は「快・不快を問わず心身が受けるあらゆる刺激」のことであり一眼に「ストレス≒不快なもの」と誤解してはいけません。人は皆、生きているだけで何かしらのストレスを抱えておりドキドキやワクワクなどを含めた喜怒哀楽全てにおいて適度な刺激があってこそ人生はより豊かなものになります。メンタルヘルスの問題はその原因を知り正しく理解し生活行為にて解消して行くことが大切です。
ストレスが与える影響を解き明かす上で欠かせないのが脳の働きです。
扁桃体=脳のサイレン海馬=脳のメモリー
前頭前野=脳のマネージャー(扁桃体や海馬を調整し自我・社会性・理性・人間らしい行動を指示)
メンタルヘルスが崩れると脳内のバランスが乱れ感情の暴走や強い不安から人格を壊してしまう事もあります。
対策としては
①情報を整理し保存する海馬の体積を増やす。
②癒し、穏やかさなど心のバランスを調整する役割を担う「セロトニン」の分泌を促す。
③前頭前野の活性
方法としては
①有酸素運動を行う
5~30分程度のストレスを感じない運動
②生活習慣・生活環境を見直す
決まられた時間に起き、日中に活動し十分な休憩と入浴の後良質な睡眠をとる
③良質なコミュニケーションを図る
対人関係を通じ繋がり・結びつきを尊重し他者の為に何かを行うことは自分に対する最大の癒しと幸福をもたらします。
人は満足・充実感を得て健康だと実感することが出来ます。「健康的な生活は人生における何よりの財産」と言えます。
料理教室や歌・ダンス楽器演奏、生涯学習やサークル活動に積極的に参加することは自分自身にとって健康寿命を伸ばすことにも繋がっていきそうですね。