2017年5月22日(月)の講座
テーマ:現役プロスポーツ選手が教える心と体の健康法
講 師:プロスノーボーダー、スノーボードジュニアチームスペシャルコーチ 内山ミエさん
私たちにとって身近な存在のスポーツ。でも、テレビや新聞などで颯爽とかっこいい姿を見せてくれるスポーツ選手たちのことを、私たちは知っているようで意外と知らないものです。今日の講座では、プロスノーボーダーであり、スノーボードジュニアチームスペシャルコーチの内山ミエさんが、プロ選手の日常やプロとしての心身の整え方、健康法などをお話しくださいました。
世界大会での優勝経験もある内山さん。ナショナルチームの指定強化選手だったころは、練習とアルバイトに忙しくて自炊もままならず、コンビニ弁当やファストフードに頼っていたとか。そこで苦しんだのが体重管理だったといいます。カロリーオーバーを防ぐため食事制限ダイエットに取り組むも、ますます栄養のバランスが偏り、すぐにバテてしまったり、イライラすることも。そこで内山さんは、食事の取り方を根本から見直し、添加物たっぷりの弁当やファストフードをやめ、バランスの取れた食事に加えて酵素ドリンクを摂取するようにしたそう。「『食べたい』という欲求は、体が栄養素を欲しがっているということ。必要な栄養をきちんととることで、むだな空腹感を感じることが少なくなりました」。
「集中して練習するためには、いかに早くすっきり疲労回復するかが重要。そのためにも血流を良くすること、健康体温を上げることが大切です」と内山さん。温泉療法、一日寒い屋外で過ごすウィンタースポーツならではの悩みでもある冷え対策、自身の体の状態を知るために行っているヨガなど、日々実践していることを教えてくれました。
方々で活躍している内山さん、実はネガティブ思考で緊張しやすいタイプなのだとか。なんとかメンタル面での弱さを克服したいと取り組んだのが、ルーティーンと努力。本番、つまり大会当日を想定して、毎日毎日リハーサルをするのだそうです。前日は何時に寝て、当日は何時に起床して、どのベンチに座って…。ルーティーンで練習して備えておくことで、当日はすんなり本番に臨めるのだといいます。
才能に恵まれているだけではない、日々のたゆまぬ努力が、輝かしい経歴につながっている。トップアスリートの知られざる姿を垣間見た気がしました。
「遊ぶのが得意」という内山さん、フットサルやヨガ、BBQといった“遊び”を楽しむ団体も主宰しているそう。
プロスポーツ選手としてのストイックな一面にだけでなく、何事も楽しもうというポジティブな遊び心が、内山さん流「美と健康の秘訣」なのかもしれません。
受講生の中には、スポーツ選手を目指しているであろう若い人の姿も。真剣にメモを取りながら内山さんの話に聞き入っていました。