2014年11月28日(金)の講座
テーマ 「藩政時代から続く、さんさしぐれをご一緒に。」
講師 日本舞踊 坂東流師範代、公益財団法人 日本舞踊協会会員、「正調さんさしぐれ、ハットセ」継承者の一人 大町正子(坂東寿正)さん
「正調さんさしぐれ」を伝承しませんか?
伊達政宗公も謡ったとされる宮城県のご祝儀唄「正調さんさしぐれ」。
かつては宮城県での「君が代」と言われていたほどお祝いにふさわしい唄です。
本日は「正調さんさしぐれ」の継承者の一人、大町正子さんを講師に迎え、正調さんさしぐれが誕生したお話、そして実際にさんさしぐれを披露していただきました。
まず最初に、大町先生の母校でもある南材木町小学校の日本舞踊クラブの子ども達へ「正調さんさしぐれ」を伝えていきたいという思いで撮影された動画を鑑賞。積極的に日本舞踊を踊る子ども達の様子から前向きな子ども達の感想なども映し出されました。
今の時代、若い子ども達の関心はヒップホップやダンスになり、日本舞踊は少なくなっている現状ではあるようですが、今後もっともっと受け継がれて欲しいですね。
続いて、受講生に手本を見せながら大町先生が歌詞の意味なども教えてくれます。その後に、みんなで改めて「さんさしぐれ」を聴きながら、受講生も一緒に、大町先生を手本にみんなでさんさしぐれを踊ります。
踊り終え「姿勢も良くなった」と受講生の方。
「正調さんさしぐれ」の現在の継承者は講師の大町さんを入れて2名だけとなってしまったそうです。
「後世に残したい歌」なので共に伝統文化を継承して下さる方を求めているそうです。
日本の伝統を継承しようという気持ちがあれば、次の世代に受け継がれていくと思うので、今後いろんな活動をやっていきたいと話していました。
最後に、改めて大町先生が「正調さんさしぐれ」を披露して下さいました。
美しい日本の伝統文化。さんさしぐれの話や踊りに触れただけでも心が凛とする一時間でした。