2013年12月20日(金)の講座
テーマ 「在仙編集者3人がしゃべりまくる年末・年始におすすめの本 2013年度版」
講師 荒蝦夷代表 土方 正志 氏、東北大学出版会 小林 直之 氏
(プレスアートKappo編集長 川元 茂 氏)
今年もやってきました!毎年恒例、名物編集者3人による書籍対談、年内最後のタピ大に登場!!
デジタル時代、本を読む人が減った、本が売れなくなったなどと言われる今だからこそ、本の持つ底力が発揮され本当にいいものが際立ってきています。また近年は街の本屋さんがいろいろな趣向を凝らして本の魅力を発信していて、以前とは少し毛色の違うコアな読書ファンも増加傾向にあるのだそう。今年も話題となった素敵な本が次々と出版されました。また、文学界周辺でもまた様々な出来事がありました。2013年を振り返り総括しつつ、今読んでおきたいイチオシの本を紹介。
講師は、荒蝦夷代表の土方正志さん、東北大学出版会の小林直之さん。
(今回プレスアートKappo編集長の川元茂さんは急用のため欠席でした)
2013年を振り返ると・・・やはり、「村上春樹さん」
本が売れない時代に、こんなにも話題になり売れる。普段本を読まない人も手にとって、つい読んでしまう・・・。
もうこんな日はこないかもしれないとまで思ってしまう、それぐらいの衝撃だったとお二人。ミリオンを達成した本はもちろん素晴らしいのですが、隠れた名作もまだまだ多くあります。今回も、「第4回 仙台オヤジ編集者3人衆 おすすめ本ベストテン」から、何冊かピックアップし、作品に対する想いを話してくださいました。
小林さんは・・・
第1位「病の皇帝『がん』に挑む-人類4000年の苦闘(上・下)/シッダールタ・ムカジー/早川書房」
→「今年一番ショックを受けた本。ガンと人類との闘いの歴史を学べた。本を通してガンや自分を客観的に見ることができた」
第5位「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る/川上和人/技術評論社」
→「読んだ後、世の中の鳥がすべて恐竜に見えてきた!?」
土方さんは・・・
第2位「十四十七年、その一冊がすべてを変えた/スティーヴン・グリーンブラッド(河野純治訳)/柏書房」
→「この企画4年目にして初めて選んだ本がかぶった(川元さんと)。現在の科学の始まり、発見一つがモノの始まりだということを感じた1冊」
第8位「シスターズ・ブラザーズ/パトリック・デウィット(茂木健訳)/東京創元社」
→「西部劇は日本で言えば時代劇。映像にはない楽しみが本にはある」
といった、面白い切り口で作品の魅力を伝えてくださいました。
敏腕編集者ならではの興味深い話。受講生のみなさんは真剣に聴きいっていました。