2012年9月14日(金)の講座
テーマ 社長がアップルの事例をもとにお伝えする、「子どもの学習意欲向上」と「社員教育」の共通点
講師 個別教室・家庭教師のアップル 代表取締役 畠山 明 氏
今回の講師は個別教室・家庭教師のアップル 代表取締役 畠山 明さんでした。
気仙沼出身の畠山さん。元々は日本一廊下の長い木造校舎の学校で先生をしていたそうです。
学校には学習支援上課題のある子どもがいました。その子どもを助けてあげることができなかった・・・という出来事があり、一人一人を大切にした1対1の新しい教育のしくみを作りたいと、アップルを設立。
お客様が提供してくださったアパートから「アップル」はスタート!!
会社のりんごマークが赤ではなく青なのは、教師時代にお世話になった先輩から言われた一言
「教師になって嬉しいことは、教え子が大きくなって学校に遊びにきてくれた時。まさに青は藍より出でて藍より青し」が関係しています。アップルの教え子たちが教師を越えて羽ばたいてほしいという願いが込められています。
1対1の学習支援に特化したアップル。逆ピラミッド組織で、やる気を高めています。
「生徒」(←教師←スタッフ←経営者)
リーダーは威張らない、子どもや社員の声に耳を傾けて誉める、うるさく言わないが責任はとる・・・これが、社長の信条。すると、子どもたちや社員は自信を持ち、自分のことが好きになって自己肯定感が強まります。
さらに、自らチャレンジしたり、知的好奇心が強まるとのこと。
このようなアップルの体制で子どもと社員のやる気がアップ!!
クチコミで生徒が増えていきました。
16期連続で業務成績が緩やかな上昇をしているそうです!
やる気のもとは・・
①自己肯定感( 自分は大切なかけがえのない存在だと思う、自分を好きになる)
②自己有用感(社会、会社、学校、家庭の中で役に立っているとい実感)
この二つのやる気のもとが生まれるような場面や環境を作ってあげるのが、親や家族、大人の役割だとお話されていました。
さて、アップルでは東日本大震災後、学習ボランティアによる被災地支援を継続的に行っています。
震災遺児や孤児は、大きな悲しみを経験し学習意欲がわきにくい状況にあります。
そんな中、家庭教師として派遣された大学生が、お兄さんやお姉さんのように接することで、少しずつやる気が芽生えてきたという事例もあるそうです。
2016年の20周年に向けて、マンツーマンスクール、マンツーマン大学など新たな学校を創造していきたいという社長。アップルはこれからも「一人一人のために勉強のやり方をデザイン」していきます。