2月20日(月)
演題 「1000年に一度の地震がまたやってきたら」〜取材を通して
講師 フリーアナウンサー、防災士 黒田典子さん
東日本大震災から、まもなく1年。ここ数年、必ず大地震が来るといわれていながらも、私たちの備え・心がけは不十分で、大きな被害が出てしまいました。
もし、1000年に1度と言われたあの大地震がまたやってきたら、私たちはどうすべきなのでしょうか。
今日のタピ大は、宮城テレビのニュースプラスワンの特集リポーターやdateFMのニュースアナウンサーとして報道に携わり東日本大震災のときは現地からリポートを届けてきた、優しい語り口が人気のフリーアナウンサー、黒田典子さんが、1年をかけて行った取材を振り返りつつ、防災士として災害への備えや心がけをお話して頂きました。
黒田さんは311の震災当事は1歳の息子さんを抱え家庭を守ることが精一杯で中継に出られなかったことがアナウンサー人生で悔やまれいるそうです。
黒田さんの持っている資格の「防災士」とは、社会の様々な場で減災と社会の防災力向上のための活動が期待される講座、認定試験を経てNPO法人防災士機構に認定されて活動を行う人で、アナウンサーとしてもっとうまく話をしたいと知識を得るためにこの資格を取られたそうです。
まず始めに基礎知識として、なぜ「東日本大震災」が1000年に一度の巨大地震と言われるかを説明と甚大な被害をもたらした津波の姿がわかる画像を見せていただきました。
そして本題へと、黒田さんは津波工学の権威で防災士会宮城県支部の顧問を勤める東北大学工学部津波工学研究室の今村文彦先生と宮城県全体地震対応のリーダーとしての指揮をとっていた宮城県危機管理監の小野寺好男さんの今回の2名に震災当事の出来事や地震や津波への対応や今後の備えなどインタビューした話を伝えていただきました。
最後に東日本大震災で気仙沼で被害にあった中学生の作文を朗読していただき講座終了となりました。
もうすぐ東日本大震災から一年、忘れたいこともありますが、後世に語り継がなければならないこともあります。黒田さんはアナウンサー・防災士として伝える立場なのでこれからも知っている情報をお知らせしていきたいとのことでした。