11月12日(日)
テーマ 特別講座「アフターマス 震災後の写真」トークショー&写真展
講師 飯沢耕太郎氏(写真評論家・宮城県出身)
菱田雄介氏(写真家、テレビディレクター)
写真研究者の第一人者でもあり、季刊雑誌『deja-vu』の編集長もつとめた飯沢耕太郎さんが
『アフターマス 震災後の写真』(NTT出版、菱田雄介との共著)の刊行を記念して菱田雄介さんとトークショーを開催しました。
本は飯沢耕太郎さんが震災時の様子を振り返る書き出しから始まる文章を書き、3月22日に大阪から山形経由で気仙沼入りして撮影を開始した菱田雄介さんの写真で構成。
菱田雄介さんは、その後も継続的にも被災地を訪れシャッターをきったそう。
その間、何度も「今、自分は写真をとっていていいのか」とためらうこともあったという。
しかし、記録すること、記憶することが必要であり、10年後、100年後の東北のためにもなると出版へ。
トークショーでは、写真をスクリーンに投影しながら、撮影時のエピソードや、飯沢さんが写真から感じることを紹介していきました。
震災から8ケ月が経過するなか、「風化させてはいけない」と感じている人が増えています。
写真たちは、後世に被災の苦しみと、人間の絆のすばらしさを語り継いでくれることでしょう。