7月27日(水)の講座
テーマ 「言葉をつむいで伝えること~詩作と朗読を通して~」
講師 詩人 伊藤 美菜子 氏
学生時代にリーディングを発表する機会があり、それがきっかけで詩の世界に興味を持ったという伊藤さん。
詩を書くときは、常に言葉を探して苦しむ・・・。
苦しんだ後に言葉がおりてくるそうです。
ふと降りてきた言葉は後で手直しをしないことが多いとのこと。
若林区在住の伊藤さんは震災後、言葉の無力さを感じて執筆活動を休止していました。しかし、約1か月後から震災のことを書き留めなくてはいけないと感じ、ご自分が震災前に作った作品を読み返して今の私たちに響く詩を探したり、被災地に住んでいるからこそ、より添える気持ちを言葉で表現してきました。
言葉のチカラについて考える日々。伊藤さんは「言葉=精神の支柱」と考えています。言葉とは私たちの第一言語の「日本語」をさしています。英語学習熱が高まっている昨今、「第一言語の中でしか第二言語は学べない。英語などの第二言語を習得したい方は、まずは第一言語の日本語をしっかりと学ぶことが大切」とお話されていました。
講座では、伊藤さんが影響を受けた作家「伊集院静さん」「井上ひさしさん」
お二人との思い出や作品を紹介。リーディングも披露してくださいました。
想いがこもったリーディング。参加者のみなさんは時折目をつぶりながら聞き入っていたのが印象的でした。