2024年3月5日(火)の講座
「演劇・お芝居体験ワークショップ」
講師
俳優・ワークショップファシリテーター
宮本一輝さん
タピ大では昨年8月以来2度目のご出演となる宮本さんには演劇・お芝居についてお話を頂きました。
宮本さんは俳優としての経験を活かし、現在はお子様からシニア世代まで幅広い世代を対象とした
演劇のワークショップや講師・音響業等マルチにご活躍中です。
演劇やお芝居を見るのが好きと言う方は大勢いらっしゃいますが
実際に自分が演じる側に立つともっと楽しめると言う事で
今回はワークショップ形式で講座を進めて参りました。
まず最初は受講生の皆様に「芝居が上手いとはどう言う事ですか?」と言う問いから始まりました
その答えは千差万別、十人十色でしたが、逆に「芝居が上手では無いとは?」と言う問いに対しては
皆一様に「見ていて違和感がある」と仰っていました。
この答えが今回の講座のカギとなるのですが
芝居の中で大事なのは「日常とコミュニケーション」であり
相手の演者さんとコミュニケーションを取りつつ、日常を再現するのが芝居との事
どの様な役でもそのキャラクターには日常が必ず存在し、
それを再現(表現)出来ないとその芝居は違和感が先だってしまいますし
コミュニケーションが取れなければ演じていても自分だけ浮いてしまうとの事。
そう言った事を踏まえ、演劇のワークショップを行いました
今回は“銀河鉄道の夜”の一場面を受講生の皆様に演じて頂きました
まず最初に台本を読みながらそれぞれの役を演じて頂きました。
その後宮本さんは「シアターゲーム」と言うワークを教えて下さいました
これは、俳優の演技力向上に用いられる物で、『身体能力・共感性・コミュニケーション能力』等を養う物です
今回の講座では車座になり、相手の目を見ながら行うシンプルなタイプのゲームでしたが
受講生の皆様は、日常では余り深く相手の目を見る事は無いので非常に新鮮でしたと仰っていました。
このゲームを行った後にまた台本を読み合わせると、明らかに先程とは表現が変わり芝居がより深くなったと感じました。
これは、ゲームを行った事で行う前よりもコミュニケーション能力が高まった事の現れです
コミュニケーションの過程は
・聞く、見る→・リアクション→・理解する、感じる→・聞く、見る
の様に繋がっているそうです。
講座の最後にはお芝居のコツは
「新鮮さを感じ、リアル体感する事」
「相手を全力で受け入れ、充実した状態で相手にパスを渡すキャッチボール」
と教えて頂きました。
今迄見るだけだったお芝居、一歩足を踏み入れる事でもっと楽しみが広がりそうだなと感じた今夜の講座でした。
宮本さん、ありがとうございました。